新潟市の最新土地価格情報は?再開発・空き家状況を紹介
新潟市は、日本海に面し、信濃川が流れる豊かな自然に恵まれた政令指定都市。新潟県の中心地として、さまざまな商業・行政施設があります。さらには、上越新幹線を含む4路線が乗り入れる新潟駅や、国内外へ発着する新潟空港があり、様々な都市からの玄関口でもあります。
そんな新潟市は、新潟駅周辺を核とする再開発が進んでおり、中央区を中心に地価が上昇しています。
不動産の売却・購入をご検討中の方へ、進化を続ける新潟市の再開発に焦点を当て、価格の傾向や空き家事情などの知っておきたい最新情報をお届けします。
新潟県新潟市の特徴
そもそも、新潟市はどのような特徴があるのでしょうか?
自然と都市機能が調和したエリア
政令指定都市として、新潟県の中心地である新潟市。行政施設や大きな商業施設があり、新潟県内でも人口が多い地域です。それと同時に、日本海に面し、砂浜海岸やラムサール条約登録湿地である鳥屋野潟など、多様な自然環境にも恵まれています。
豊かな食文化
日本海の新鮮な魚介類、米、日本酒など、豊かな食文化が魅力です。海鮮やお肉などが楽しめるピアBandaiや、地酒が試飲・購入できるぽんしゅ館(CoCoLo新潟内)など、新潟市内には食を楽しめる施設がたくさんあります。
再開発が進む新潟駅周辺
新潟市中央区にある新潟駅は、3つの在来線と上越新幹線が通る新潟の中心駅です。そんな新潟駅は、バスターミナルの開業・在来線の高架化・商業施設CoCoLo新潟のオープンと再開発が進んでいます。現在も万代広場の工事が行われており、さらなる進化が期待されています。
その成果もあってか、新潟市中央区の公示地価平均は、2017年以降9年連続で上昇しています。中央区エリアへの期待値の高まりを感じます。詳しくは後述の「新潟県新潟市の再開発状況」でご紹介します。
新潟県新潟市の土地価格傾向
新潟市の2025年(令和7年)公示地価は、平均7万2772円/㎡。変動率は+0.77%と上昇傾向です。公示地価平均は2018年以降徐々に上昇しており、新潟県内全域での地価ランキングは新潟市が1位です。
新潟市の土地価格は、中央区を中心に上昇傾向
新潟市は、8つの区から構成されており、地価平均も区ごとに異なります。
2025年の市町村地価ランキングを見ると、新潟市の中でも地域差があることが読み取れます。中央区は、地価平均・坪単価平均ともに圧倒的に高く、他の区と比較して非常に高い水準にあります。次いで、東区・西区も県内全域で見て高い水準と言えるでしょう。4位の江南区は、新潟市を除く県内市町村別ランキングで2位である長岡市よりも地価平均が若干低いですが、変動率が+1.67%と上昇傾向にあります。
【市町村地価ランキング】
順位 |
市区町村 |
地価平均 |
坪単価平均 |
変動率 |
1位 |
新潟市中央区 |
14万6775円/㎡ |
48万5208円/坪 |
+2.12% |
2位 |
新潟市東区 |
6万1595円/㎡ |
20万3621円/坪 |
+1.18% |
3位 |
新潟市西区 |
6万0842円/㎡ |
20万1131円/坪 |
-0.80% |
4位 |
新潟市江南区 |
4万0613円/㎡ |
13万4258円/坪 |
+1.67% |
5位 |
新潟市北区 |
2万9146円/㎡ |
9万6350円/坪 |
+0.99% |
6位 |
新潟市南区 |
2万8766円/㎡ |
9万5096円/坪 |
-0.41% |
7位 |
新潟市秋葉区 |
2万7156円/㎡ |
8万9773円/坪 |
-0.22% |
8位 |
新潟市西蒲区 |
2万6237円/㎡ |
8万6735円/坪 |
-1.39% |
参考:土地代データ
2025年新潟市の駅地価ランキングを見ると、上位5つの駅はどこも上昇傾向にあります。上越新幹線の始発駅である新潟駅と、そこから近い駅が上位を占めています。2025年3月には、新潟-白山駅間に新しく「上所駅」が開業し、さらなる開発が進みそうです。
【駅地価ランキング】
順位 |
駅 |
地価平均 |
坪単価平均 |
地価変動率 |
1位 |
新潟駅 |
15万1848円/㎡ |
50万1978円/坪 |
+2.24% |
2位 |
白山駅 |
12万9468円/㎡ |
42万7995円/坪 |
+0.26% |
3位 |
関屋駅 |
10万7120円/㎡ |
35万4115円/坪 |
+2.55% |
4位 |
青山駅 |
9万7025円/㎡ |
32万0743円/坪 |
+0.95% |
5位 |
越後石山駅 |
8万4971円/㎡ |
28万0897円/坪 |
+1.43% |
参考:土地代データ
エリアにもよりますが、新潟市は県内でも土地価格が高く、上昇しているエリアも多いです。売却を検討している方は、持っている土地の周辺状況を把握し、将来を見越した売却計画を立てることをおすすめします。
新潟県新潟市の再開発状況
新潟駅周辺では、大規模な再開発プロジェクトが進行しており、新潟の玄関口としてその姿を大きく変えつつあります。
※2025年5月現在の内容です。
在来線の高架化
新潟駅の在来線全線高架化工事は、2022年6月5日に完了しました。これにより、長らく線路によって分断されていた駅南北の市街地の一体化が可能になり、都市の回遊性が向上しました。また、在来線と新幹線ホームが同じ高さになったことで、乗り換えも便利になりました。
商業施設 CoCoLo新潟のオープン
新潟駅の高架下空間を活用した商業施設「CoCoLo新潟」は、段階的に開業が進められ、2024年4月25日にグランドオープンしました。アパレルショップ、雑貨店、飲食店など約170店舗が揃っています。新潟初出店のショップも多く、地元市民にとって新たな魅力となっています。さらに、新潟の地酒が試飲できる「ぽんしゅ館」などの新潟らしさを感じられる店舗も充実しており、県外観光客が新潟の食文化や魅力を体感できる、新しいランドマークとして期待されています。
新潟県新潟市の人口推移と空き家状況
人口と世帯数の推移
新潟市の人口は、年々減少傾向にあります。一方で、世帯数は増加傾向にあります。
年 |
人口 |
世帯数 |
平成27年(2015年) |
81.0万人 |
32.2万世帯 |
令和2年(2020年) |
78.9万人 |
33.1万世帯 |
令和7年(2025年) |
75.8万人 |
35.2万世帯 |
参考:全市・区役所・出張所別 住民基本台帳人口 令和7年4月 | 新潟市
空き家状況
令和5年(2023年)の調査によると、新潟市の空き家戸数は約50,100戸、空き家率は13.1%です。前回の平成30年(2018年)の調査と比較すると、空き家の戸数は約1,700戸の増加、空き家率は0.2ポイント上昇しています。
全国の空き家率が13.8%のため、それよりは下回っています。しかし、活用されていない空き家が5万戸以上あることは事実。新潟市としても対策が進められています。
年 |
住宅総数 |
空き家数 |
空き家率 |
平成25年(2013年) |
366,400戸 |
44,000戸 |
12.0% |
平成30年(2018年) |
373,900戸 |
48,400戸 |
12.9% |
令和5年(2023年) |
381,800戸 |
50,100戸 |
13.1% |
新潟県新潟市の住宅支援
新潟市では、空き家活用や、新たに移住する方への補助など、住まいに関する事業を行っています。その中から、いくつかの取り組み・制度をご紹介します。
※2025年5月現在の内容です。
空き家活用推進事業
新潟市内の空き家の有効活用等を促進することを目的として、福祉活動、地域活動、移住定住、流通促進などに空き家の利活用を行う場合に、その費用の一部を補助します。
活用目的によって異なりますが、福祉活動に活用する場合は、リフォーム費用の3分の1・最大100万円(耐震改修する場合は200万円)が補助されます。他にも、地域の集会所として利用する場合や、移住定住者を対象とした補助もあります。
新潟市移住支援事業
東京圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)から新潟市へ移住する方に向けて、支援金を交付する事業です。要件が細かく指定されていますが、申請を行うことで単身者は60万円、2人以上の世帯は100万円が支給されます。
AKIHA移住コンシェルジュ
新潟市秋葉区では、移住や定住の相談を専門に受け付ける「AKIHA移住コンシェルジュ」をスタートさせました。アキハスムプロジェクトでは、移住相談会や移住体験ツアーを開催し、秋葉区への移住・定住を提案・サポートしています。
参考:アキハスムプロジェクト
他にも、新潟市は住まいへの融資や助成を行っています。詳しくは新潟市のサイトにまとめられているので、「住まいに関する融資・助成 一覧」をご覧ください。
まとめ | 新潟県新潟市の不動産売却は新潟県不動産買取センターへ
今回の記事では、再開発が進む新潟市の魅力、そして不動産売買に影響を与える人口推移や住宅支援についてお伝えしました。
新潟市は、信濃川と日本海が織りなす豊かな自然と、政令指定都市としての都市機能を併せ持った魅力的な街です。近年は、新潟駅周辺の再開発による都市機能の向上や、新幹線高架下の商業施設「CoCoLo新潟」のグランドオープンにより、新たな賑わいが生まれています。その影響もあってか、新潟市の中でも中央区は地価が上昇しており、不動産市場にも影響を与えているようです。
このような新潟市の現状を踏まえ、新潟市で不動産の売却を検討している方は、「新潟県不動産買取センター」にご相談ください。「新潟県不動産買取センター」は、新潟県内の不動産に精通した複数の企業が連携して運営しており、土地や住宅をはじめとした幅広い物件の買取実績があります。
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