コラム

2025.04.30

出雲崎町の不動産事情は?価格動向や空き家対策、移住支援制度をご紹介

出雲崎町は、新潟県のほぼ中央に位置する、歴史と自然豊かな町です。良寛さんゆかりの地としても知られており、また、妻入りの街並みが残るなど独自の歴史的景観を有しています。

そんな出雲崎町は、2019年から4年連続で転入者が転出者を上回る「転入超過」となりました。転入者の年齢に注目すると、とくに20代〜30代と9歳以下の子ども世代が多く、子育て世代が子どもを連れて出雲崎に転入していることが分かります。※1

この記事では、子育て世代からの人気も高まる出雲崎町を「住まい」の観点から紹介します。そして、不動産売却における価格の傾向や空き家の現場など、売却・購入を検討する際に役立つ情報をお届けします。

※1参考:広報いずもざき 令和5年6月号(2023 #.577)

 

新潟県出雲崎町の特徴

そもそも、出雲崎町はどのような特徴があるのでしょうか?地域の観光、食、住生活の点からご紹介します。

歴史と自然が豊かな町

出雲崎町は歴史と自然が豊かな町です。佐渡で産出された金銀の荷揚げ港や北前船の寄港地として栄えた歴史を持ち、妻入りの古い街並みが風情を感じさせます。良寛さんゆかりの地としても知られ、町内の記念館ではその生涯を知ることができます。

また、海岸線では季節ごとに美しい夕景が見られます。その中でも、道の駅「越後出雲崎天領の里」内にある日本海夕日公園は夕日スポットとして有名です。

海の幸を味わえる

日本海沿岸に位置する出雲崎町沿岸部は、新鮮な地魚が水揚げされます。漁港では、全国でも珍しい「夕方のセリ市」が行われます。町内のお食事処では、美味しい海鮮料理がいただけます。

参考:出雲崎町観光協会

子育て支援が充実

出雲崎町は、子育て世代への支援に力を入れています。「未来へつなぐ子育て応援宣言」を掲げ、子どもとその親に向けた経済的・精神的な支援を行っています。詳しくは後述の「新潟県出雲崎町の子育て支援」でご紹介します。

その成果もあり、20代〜30代とその子ども世代の転入が増え、2019年から4年連続で転入者が転出者を上回る「転入超過」となりました。

 

新潟県出雲崎町の土地価格傾向

出雲崎町の2024年(令和6年)基準地価は、平均1万1150円/㎡。変動率は-1.97%と下落傾向です。基準地価平均は2000年以降下落し続けており、新潟県内全域で見ても低い方です。

出雲崎町の土地価格は減少傾向

2024年出雲崎町の駅地価ランキングを見ると、地価平均は出雲崎駅が高いです。出雲崎駅はJR越後線の駅で、県立出雲崎高等学校や出雲崎町役場があるエリアです。しかし、変動率は減少傾向にあります。

順位

地価変動率

地価平均

坪単価平均

1位

出雲崎駅

-2.27%

1万3100円/㎡

4万3305円/坪

2位

小木ノ城駅

-1.36%

7250円/㎡

2万3966円/坪

参考:土地代データ

出雲崎町全体で土地価格が下落傾向にあるため、売却を検討している方は早めの対策が賢明と考えられます。

 

新潟県出雲崎町の子育て支援

前述の通り、出雲崎町は子育て世代の転入が多く、その背景には充実した子育て支援制度があります。ここでは、具体的な支援内容を抜粋してご紹介します。

※2025年4月現在の内容です。

妊娠・出産・子育てに関する手当

出雲崎町では、妊娠22週を迎えられた方に支度金として30万円を支給。さらに、出産の際には新生児1人につき20万円の出産祝い金を支給しています。

子どもが生まれた後も、子どもの入院・通院医療費を全額助成する(0歳〜高校卒業まで)など、様々な子育て支援事業が行われています。

さらに、出産を望む方に向けて、不妊・不育治療に要する費用支援も行っています。対象の方は、申請すると1回につき上限20万円(通算10回分)の助成を受けられます。

参考:令和6年度出雲崎町子育て 支援事業 | 出雲崎町

参考:出雲崎町不妊治療等助成事業 | 出雲崎町

 

子育てを支援する施設「多世代交流館きらり」

多世代交流館きらりでは、保健師、保育士、助産師などが常駐しています。子育て専門の知識を持つ職員がいることで、きめ細かく、それぞれの親子にあったサポートを受けられます。

様々なイベントを行っており、手遊びや絵本の読み聞かせなど親子で楽しめる「きらりhand」や、赤ちゃんのマッサージ方法を学ぶ「ベビーマッサージ」などがあります。さらには、助産師に相談できる「みんなの保健室」や、毎月様々な講師を呼んで行う「おとな園」など、大人の方向けの活動も行っています。

名前の通り、多世代の方が交流でき、支援を受けられる施設です。

新潟県出雲崎町の空き家状況と行政対策

人口と世帯数の推移

出雲崎町の人口は、年々減少傾向にあります。そういった状況の中で、人口の流出を抑え、転入者が増えるように様々な移住支援や子育て支援を行っています。

人口

世帯数

平成27年(2015年)

4,705人

1,763世帯

令和2年(2020年)

4,315人

1,723世帯

令和7年(2025年)

3,831人

1,628世帯

参考:地勢・人口 | 出雲崎町

空き家状況

令和6年(2024年)7月1日データによると、出雲崎町全体の空き家率は25.8%、中でも海岸地区の空き家率は42.0%にも上っています。

空き家が海岸エリアに偏っていることから、今後の空き家活用や対策が課題となっています。

地区

総住宅数

空き家数

別荘数

空き家率

駅前地区

1,270戸

120戸

91戸

16.6%

海岸地区

723戸

112戸

192戸

42.0%

町全体

1,993戸

232戸

283戸

25.8%

※空き家率=(空き家数+別荘数)/総住宅数×100

参考:出雲崎町空家等及び所有者不明土地等対策計画 | 出雲崎町

新潟県出雲崎町の住宅支援

出雲崎町では空き家対策や、新たに町に転入する方への支援、住宅の災害対策に対する補助など、住まいに対する情報発信を行ったり、制度が用意されたりしています。その中からいくつかの取り組み・制度をご紹介します。

※2025年4月現在の内容です。

出雲崎町空き家・空き地情報バンク

出雲崎町空き家・空き地情報バンク」では、出雲崎町での居住を希望している方や、町内で住宅や土地を探している方に、空き家・空き地の情報を紹介しています。空き地・空き家情報一覧はこちら

さらに、出雲崎町では空き家の再生活用のため、補助金制度があります。空き家に残った家財道具の搬出処分や清掃にかかる費用を最大20万円まで補助する「空家活用のための家財処分等支援事業」や、空き家空き地情報バンクに登録する物件の修繕費用を最大10万円補助する「空家活用のための住宅修繕等支援事業」など、空き家活用を支援しています。

新生活スーパー住まい取得・リフォーム支援事業

新生活スーパー住まい取得・リフォーム支援事業」では、出雲崎町内の子育て・若者世帯やUIターン者の定住人口増加を図るため、住宅の取得またはリフォームする場合に購入費・工事費の1/2(最大120万円) を補助しています。

出雲崎町新生活支援金

出雲崎町新生活支援金」では、転入世帯が、出雲崎町が販売する住宅用地を取得した際に、新生活支援金100万円を支給します。定住することや、3年以内の建築着手など要件が複数ありますが、町への転入を支援する制度です。

 

他にも、住宅に関する助成金、補助金等が用意されています。詳しくは出雲崎町のサイトにまとめられているので、「《ガイダンス》住宅に関する助成金、補助金等について」をご覧ください。

まとめ | 新潟県出雲崎町の不動産売却は新潟県不動産買取センターへ

今回の記事では、出雲崎町の不動産売却における価格傾向と行政の取り組みについてご紹介しました。

出雲崎町では、子育て世代に向けての子育て支援を中心に、住みやすい町としての制度が整えられています。さらに、空き家対策と、移住支援にも力を入れており、定住増加に取り組んでいます。住宅取得や空き家売却の助成金・補助金制度が充実しているため、これから不動産を売却したい方や購入を考えている方は、それらの制度を活用しての不動産売買をぜひご検討ください。

新潟県内で不動産の売却を検討している方は「新潟県不動産買取センター」にご相談ください。「新潟県不動産買取センター」では、新潟県内の不動産に精通した複数の企業が連携して運営しており、土地や住宅をはじめとした幅広い物件の買取実績があります。

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