弥彦村の不動産事情|売却価格の傾向&注目の空き家対策を紹介
歴史と伝統を誇る「越後一宮 彌彦神社」を有する弥彦村。秋の紅葉がひときわ美しいことで知られていますが、季節ごとに異なる魅力があり、県内外から多くの人々が訪れる新潟屈指の観光地です。
そんな観光地として名高い弥彦村が、最近では「居住地」としても注目を集めています。2024年7月には「弥彦村空き家・空き地バンク」がリリースされ、移住や定住を考える人々にとって弥彦村がより身近な選択肢となりつつあるようです。
この記事では、「住まい」の視点から弥彦村の特徴を深掘りし、不動産売却における価格の傾向や空き家の現状など、売却・購入を検討する際に役立つ情報をお届けします。
新潟県弥彦村のまちの特徴
弥彦村と聞くと、観光地としてのイメージが強いかもしれませんが、実は「居住地」としても多くの魅力を秘めています。弥彦村の不動産売却や購入を検討する前に知っておきたい、地域の特色や取り組みについてご紹介します。
県内きってのパワースポット・彌彦神社
地元の人々から「おやひこさま」の愛称で親しまれる彌彦神社。その歴史は古く、万葉集にも詠まれるほど由緒ある神社です。新潟随一のパワースポットとして知られ、特に恋愛成就のご利益がある縁結びの名所です。開運パワーを求めて、全国各地から多くの参拝者が訪れます。
神社からロープウエーでアクセスできる弥彦山山頂には、奥宮御神廟が鎮座しています。晴れた日には佐渡島まで一望でき、澄んだ空気と雄大な景色の中、心身ともにリフレッシュできる癒やしのスポットです。
新潟、燕三条、長岡が通勤圏内
弥彦村というと、中心市街地から離れている印象を持たれがちですが、新潟市、燕三条、長岡市のどこへ向かうにも峠道を越える必要がなく、通勤圏としても魅力的なエリアです。
車を20分ほど走らせれば、日本海の美しい景色を楽しめるだけでなく、新幹線が発着する燕三条駅へもスムーズにアクセスできます。利便性と自然環境のバランスが取れた、住まいとしてのポテンシャルが高い地域といえるでしょう。
徒歩やバスで買い物に行けるコンパクトシティ
弥彦駅、矢作駅、吉田駅の周辺には、スーパーや商業施設、図書館などが徒歩圏内にそろい、生活に必要な施設がコンパクトにまとまっています。そのため、子育て世代からシニア層まで、幅広い年齢層の方にとって暮らしやすい環境が整っています。
さらに、このエリアでは自動運転バスが運行され、誰でも無料で乗車できます。車を運転しない方や免許を返納した方にとっても、移動手段に困ることなく安心して暮らせる工夫がたくさんあります。
子育て世帯も安心の「やひこでこそだて」
弥彦村では、子育て世帯を支援するための独自サイト 「やひこでこそだて」 を運営しています。必要な情報がスムーズに見つかる利用者目線の設計で、ご自身が受けられる子育て支援サービスを年齢や目的別にご紹介しています。
さらに、弥彦村では「すこやか弥彦っ子祝金」として出産準備金5万円や、出産のお祝い金10万円が支給されます。新しい命の誕生を地域全体で温かくサポートしてくれる、子育てしやすい環境づくりに力を入れています。
新潟県弥彦村の最近の土地価格傾向
弥彦村の土地価格は1998年から緩やかな下落傾向が続き、現時点では大幅な地価上昇の見込みは薄いと考えられます。しかし、土地や建物の売買は比較的活発に行われ、需要と供給が合致すればスムーズに取引が成立する可能性は十分にあります。2024年の新潟県地価調査結果をもとに、弥彦村の土地価格傾向を見ていきましょう。
弥彦村で土地価格が上昇している地点
弥彦村では、2024年時点で地価が上昇傾向にある場所はありませんでした。しかし、弥彦村を利用圏内とする駅の地価ランキングを見てみると、価格差からエリア別の特徴が見えてきます。
順位 |
駅 |
地価変動率 |
地価 |
坪単価 |
1位 |
吉田駅(燕市) |
-0.49% |
3万1287円/m2 |
10万3429円/坪 |
2位 |
矢作駅 |
-1.03% |
2万3050円/m2 |
7万6198円/坪 |
3位 |
弥彦駅 |
-1.42% |
2万1100円/m2 |
6万9752円/坪 |
弥彦村を利用圏内とする駅で最も地価が高いのは、新潟駅まで乗り換えなしで行ける吉田駅周辺です。その後に弥彦村にある矢作駅が続きますが、弥彦駅との価格差はそれほど大きくはありません。
また、2024年の基準地価データによると、唯一横ばいの推移を見せたのは、吉田駅と矢作駅のちょうど中間に位置する西蒲原郡弥彦村美山でした。この地域は、安定した土地価格を維持しているといえます。
弥彦村で土地価格が下落している3地点
弥彦村で土地価格が下落傾向にある3つの地点はどこになるのでしょうか。
順位 |
地点 |
地価変動率 |
地価 |
坪単価 |
1位 |
大字矢作字柿ノ浦7795番7 |
-2.05% |
2万3900円/m2 |
7万9008円/坪 |
2位 |
大字弥彦字羽黒戸2376番32 |
-1.79% |
2万1900円/m2 |
7万2396円/坪 |
3位 |
大字弥彦字大石原2934番1外 |
-1.70% |
3万4600円/m2 |
11万4380円/坪 |
弥彦村全体で土地価格が下落傾向にありますが、3位の大字弥彦字大石原は彌彦神社から比較的近く、1位・2位のエリアと比べるとやや高めの価格を維持しています。
とはいえ、地価が高いエリアであっても下落傾向が続いているため、売却を検討している方は早めの対策を講じることが賢明と考えられます。
弥彦村の再開発情報
弥彦村では、よりよい街づくりを目指して積極的に再開発計画が行われています。数ある施策の中でも特に注目したい2つの取り組みは、弥彦村に暮らす人々だけでなく、訪れる人々にとっても、快適で魅力あふれる環境を生み出すことに貢献しています。
自動運転バスの導入
弥彦村では、公共交通の空白地解消に向け、2024年4月に自動運転バスの本格運行を開始しました。これは、2003年の地元バス会社撤退後、弥彦・燕広域循環バス「やひこ号」が運行されていたものの、路線外の地域で暮らす人々の移動手段が不足していたことから始まった取り組みです。運行当初、1日10人程度の利用を見込んでいましたが、実際の利用者数はその約2倍に達し、地域の新たな移動手段として注目を集めています。
創業支援や農業振興に注力
人口減少への対策として、弥彦村は働く場の確保に注力しています。具体的には、創業支援や農業振興の推進です。商工業者向けの新たな施策としては、創業や事業承継を支援する「チャレンジサポート補助金」に300万円を計上しています。また、既存店舗の改修支援にも100万円を充て、地域経済の活性化を図っています。
さらに、各団体が行う地域振興事業に対する補助金も拡充し、地域全体の活性化を目指してきました。多彩な施策を通じて、弥彦村は住民の暮らしやすさと地域の魅力向上に取り組んでいます。
新潟県弥彦村の空き家状況と行政対策
弥彦村では「空家等対策の推進に関する特別措置法」にもとづき、空き家の発生予防をはじめ、適正な管理や利活用の促進などを総合的かつ計画的に進めるため「弥彦村空き家等対策計画」を策定しています。
人口と世帯数の推移
弥彦村の人口は、この10年間で緩やかな減少傾向にあります。しかし、人口データを見てみると、その減少幅には変化が見られます。
2015年から2020年の5年間では 約500人の減少でしたが、2020年から2025年の5年間では 約180人にとどまっています。世帯数に至っては、2015年以降の10年間で221世帯も増加しました。
この数字から、移住支援や子育て支援、そして住みよいまちづくりへの取り組みが、確実に成果を上げていると読み取れます。
年 |
人口 |
世帯数 |
平成27年(2015年) |
8,212人 |
2,597世帯 |
令和2年(2020年) |
7,705人 |
2,605世帯 |
令和7年(2025年) |
7,518人 |
2,818世帯 |
空き家状況
弥彦村における 最新の空き家状況のデータは、平成30年に実施された 「空き家等実態調査」にもとづいています。その調査結果が以下のとおりです。
調査によると、村内の空き家の総数は153棟。特に、昔ながらの建物が多く残る麓(ふもと)地区と弥彦地区に集中し、この2地区だけで117棟(全体の76.5%) を占めています。
調査データから空き家の発生が特定のエリアに偏っていることが分かり、今後の利活用や管理対策が重要な課題となっています。
地区名 |
空き家数 |
弥彦地区内訳 |
空き家数 |
麓一区 |
11 |
弥彦 1 区 |
2 |
麓二区 |
15 |
弥彦 2 区 |
3 |
境 江 |
0 |
弥彦 3 区 |
10 |
村 山 |
2 |
弥彦 4 区 |
6 |
観音寺 |
8 |
弥彦 5 区 |
4 |
弥 彦 |
65 |
弥彦 6 区 |
9 |
走 出 |
11 |
弥彦 7 区 |
1 |
上 泉 |
5 |
弥彦 8 区 |
5 |
井 田 |
2 |
弥彦 9 区 |
3 |
山 岸 |
1 |
弥彦10区 |
16 |
山 崎 |
4 |
弥彦11区 |
3 |
中 山 |
5 |
弥彦12区 |
3 |
矢 作 |
10 |
計 |
65 |
美 山 |
1 |
||
荻 野 |
0 |
||
平 野 |
0 |
||
魵 穴 |
3 |
||
川 崎 |
1 |
||
大 戸 |
4 |
||
峰 見 |
5 |
||
計 |
153 |
行政の対応&補助金について
弥彦村では、2024年7月に「弥彦村空き家・空き地バンク」が始動しました。空き家バンクの概要に加え、移住を検討している方に役立つ補助金情報についてもご紹介します。
弥彦空き家・空き地バンク
「弥彦村空き家・空き地バンク」は、物件情報が見やすく、希望に近い情報を探しやすい仕様になっているのが特徴です。特に注目したいのが、物件の室内・外観を360度カメラで撮影した物件紹介ページです。この機能により、現地に足を運ばずともweb上でリアルな雰囲気をチェックでき、気になる物件をスムーズに絞り込むことができます。
また、弥彦村の空き家バンクでは宅地だけでなく、山や農地の売却に関する情報も掲載されています。土地を手放したい方にとっても、有益なサービスが充実しているのです。
空き家住宅リフォーム助成事業
弥彦村では、空き家のリフォームを実施する方を対象に助成制度を設けています。対象となるのは、村税の滞納がなく、登録施工業者による工事を行う方です。
助成の条件は、工事費(消費税抜き)が20万円以上であること。補助額は工事費の10%(上限10万円)となり、リフォームを検討している方にとって心強い支援となっています。
弥彦村結婚新生活支援補助金
弥彦村では、新婚世帯の負担を軽減し、安心して新生活をスタートできるように、住宅の取得や賃貸、リフォーム、引越し費用の一部を補助する制度を設けています。対象は、下記の条件を満たす世帯です。
- 令和6年1月1日から令和7年3月31日までに婚姻届を提出し、受理された世帯(新年度に更新予定)
- 結婚に伴い、弥彦村に夫婦が同居し、かつ、2年以上定住する意志がある世帯
- 夫婦の所得合計が500万円未満の世帯
- 夫婦共に婚姻日における年齢が39歳以下の世帯
- 夫婦共に村税等を滞納していない世帯
- 夫婦の一方又は双方が、過去にこの制度に基づく補助金の交付を受けたことがない世帯
補助金の額は、1世帯あたり最大30万円。さらに、夫婦ともに婚姻日における年齢が29歳以下の場合は、最大60万円まで支給されます。細かい条件などは弥彦村ホームページをご確認ください。
弥彦村ふるさとカムバック事業補助金
弥彦村では、UターンまたはIターン移住を支援する制度もあります。注目は、村内に自ら居住するための住宅を建築または中古住宅を購入し、村外から転入する40歳以下の夫婦や子育て世帯に適用される、
- サケ(Uターン):30万円(最大50万円)
- コウノトリ(Iターン):60万円(最大100万円)
という、ユニークなネーミングの補助金制度です。
新築住宅購入の場合はさらに20万円が加算されます。移住や新生活を考える方にとって、弥彦村は充実した支援が整っています。
まとめ | 新潟県弥彦村の不動産売却は新潟県不動産買取センターへ
この記事では、弥彦村の不動産売却における価格傾向と行政の取り組みについてご紹介しました。
弥彦村では、観光地としての魅力を生かしながら、移住支援や空き家対策に力を入れ、定住促進に積極的に取り組んでいます。こうした施策によって地域の価値が向上され、不動産を売却をしたい方、購入を検討している方にとっても、安心して取引できる環境が整っています。
新潟県内で不動産の売却を検討している方は「新潟県不動産買取センター」にご相談ください。「新潟県不動産買取センター」では、新潟県内の不動産に精通した複数の企業が連携して運営しており、土地や住宅をはじめとした幅広い物件の買取実績があります。
無料の一括査定サービスを利用すれば、新潟県内の不動産会社から複数の査定結果を得られ、比較検討できます。査定は簡易なものから詳細なものまで段階的に行い、売却までの流れもサポートさせていただいております。売却の悩みを抱えている方は、ぜひ「新潟県不動産買取センター」にご相談いただければ幸いです。
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