コラム

2024.11.29

聖籠町の不動産・空き家を売却したい!最新の価格動向や行政施策を紹介

聖籠町(せいろうまち)に不動産をお持ちで売却を迷っている方は、今が売却を検討する好機です。

近年、多くの自治体で人口減少が課題となる中、聖籠町は人口増加を続け、現在も安定を維持している注目のエリア。厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所による2045年の人口予測でも、聖籠町は県内で最も人口減少率が低いとされています。

さらに、町内には「弁天潟風致公園」という自然豊かな観光スポットもあり、地域住民だけでなく訪れる人々の憩いの場として親しまれています。広大な敷地に広がる潟や季節ごとに表情を変える緑が魅力で、休日には家族連れやアウトドアを楽しむ人々で賑わいます。こうした自然環境が充実している点も、聖籠町の人気を支える理由の一つです。

この記事では、聖籠町の特徴と合わせて不動産売却における価格の傾向や空き家のサポート制度など、売却を検討する際に役立つ情報をお伝えします。利用予定のない住宅や土地を必要とする方に引き継ぎ、まちの未来づくりに貢献しましょう。

新潟県聖籠町のまちの特徴

新潟市の北部に位置し、豊かな田園風景と海岸線を併せ持つ北蒲原郡(きたかんばらぐん)聖籠町。

行政サービスが充実し、町民が生涯を通じて暮らしやすい環境づくりが進められています。売却する前に改めて知っておきたい、まちの特徴や取り組みについてご紹介します。

まち全体で取り組む子育て支援

聖籠町では安心して子どもを産み、育てられるように、支援体制や環境整備に力を入れています。

令和6年度からは0〜2歳児の保育料が令和5年度までの料金から半額となり、子育て世帯の経済的負担を軽減。県内の医療機関で受ける標準的な産婦健康診査についても、一人2回まで無料で受診できるようになりました。もし、県外の医療機関で受診した場合でも、5,000円を上限に助成を受けることができます。

1か月児健康診査助成も新たに始まり、出産後のサポートが手厚い印象です。また、全天候型の遊び場新設に向け、「聖籠町屋内遊び場整備に関する調査検討委員会」を立ち上げ、整備を検討しています。

その他にも、子どもの誕生や入学といった慶事の際には記念樹となる苗木の贈呈も行い、多様な取り組みを通じて、まち全体で子どもを育む風土を醸成しています。

果物栽培が盛んな「果樹のまち」

「果樹のまち」として知られる聖籠町では、さくらんぼや桃、ぶどうや梨などが栽培され、収穫後にその場で味わえる観光農園が人気です。特に、さくらんぼは県内生産量の約90%を占め、県内トップの生産量を誇ります。砂丘地の恵まれた地質で育ったさくらんぼは、「日本一おいしい」と評判です。

また、ぶどうの生産量も聖籠町は県内第2位の果樹王国。町内19箇所のぶどう園では、8月下旬から10月中旬まで入園無料でぶどう狩りを楽しめます。果樹園が身近にあることで、子どもたちの食育にも一役買っているようです。

まち面積の約4分の1が工業地帯

まち面積の約4分の1を占める新潟東港工業地帯には、多くの企業が進出しています。海岸地帯には国内最大級の火力発電所や石油備蓄基地、液化天然ガスの受け入れ基地、大手企業の工場が集積しており、これらの存在がまちの安定した財源につながっています。

企業から入る固定資産税や法人税の歳入は年間35億円に上り、町民は子どもも高齢者も、充実した行政サービスを受けることができます。内閣府による「地域別の人口・経済データ」にもその功績は残され、1975年から2010年にかけて経済指標の伸び率が最も高いまちとして紹介されています。

市区町村別に所在する事業所(製造業)における年間の製造品出荷額等の合計は、1975年の8.2億円から、2010年には1438.1億円まで増加し、今なお注目を集めています。

新潟市&新発田市への通勤も活発

聖籠町が2023年9月に発表した「人口ビジョン まち・ひと・しごと創生総合戦略(2023 年度改訂版)」によると、聖籠町在住者の通勤・通学先は、町内が47%、県内他市町村が52%。

その中でも、新潟市と新発田市への通勤・通学者は9割以上と多く、都市部へのアクセスが良い点もまちの利便性の良さとして挙げられます。

聖籠町は「新潟県で住み心地のいい自治体」第1位

2024年5月に発表された、大東建託による「街の住みここちランキング2024自治体ランキング <新潟県版>」で、第1位に選ばれた聖籠町。

県内の他市町村と比べ面積こそ小さいものの、町内には高速道路、バイパス、幹線道路が通り、通勤・通学に便利な点が支持されました。子育て世帯や移住者へのサポートが充実していることから、県内30市町村の中でも最も出生率が高く、平均年齢が若い活気のあるまちといわれています。

新潟県聖籠町の最近の土地価格傾向

聖籠町の基準地価は2021年以降上昇傾向にあります。コロナ禍の2020年には基準地価平均が下がったものの、翌年から回復し、プラス2.0の変動率を記録しました。

2024年の新潟県地価調査結果をもとに、特に価格が上昇している地点、下落している地点をチェックしていきましょう。

聖籠町内で土地価格が上昇傾向の2地点

聖籠町で地価が上昇した2地点をご紹介します。

順位

地点

地価変動率

地価

坪単価

1位

位守町160番42

+2.91%

1万7700円/ m2

5万8512円/坪

2位

大字大夫字聖籠山2166番31

+1.03%

1万9600円/ m2

6万4793円/坪


高い変動率を記録した聖籠町位守町(いもりちょう)は、新潟東港工業地帯の中央に位置します。周囲には大手企業の工場だけでなく、自然に囲まれた位守山史跡公園もあり、仕事にプライベートに、豊かな環境で過ごすことができます。

特に、国道113号線近辺、国道7号新新バイパス新潟新発田村上線沿いは、車でのアクセスの良さから地価が高い傾向にあります。また、表には記載されていませんが、聖籠町中心部の諏訪山や二本松エリアも取引が安定しており、人気の高いエリアです。

聖籠町内で土地価格が下降傾向の3地点

聖籠町で価格が下落傾向にある3つの地点をご紹介します。

順位

地点

地価変動率

地価

坪単価

1位

大字次第浜字海老山3020番10外

-1.79%

1万1000円/ m2

3万6363円/坪

2位

大字網代浜字居浦1831番1

-0.97%

1万200円/ m2

3万3719円/坪

3位

大字真野字聖籠山1553番

-0.53%

9400円/ m2

3万1074円/坪

 

海沿いに位置する2地点で価格が下落傾向にあります。売却を検討する際は、価格の動向を確認し、適切なタイミングを見極めた柔軟な価格設定をおすすめします。

新潟県聖籠町の再開発情報

聖籠町では、令和12(2030)年度までを計画期間とする「第5次聖籠町総合計画」が進められています。

基本理念の「生まれてよかった 住んでよかった聖籠町」を心から実感でき、未来に希望をもてる持続的なまちづくりのために以下の目標を設定しています。

安心で安全な生活ができ、心豊かに暮らせるまちづくり

不測の事態に備えた防災体制の整備や、子育てしやすい環境づくり、高齢者や障がい者に配慮した施策を通じて、誰もが安全・安心に暮らせるまちを目指しています。

具体的には、乳幼児期から学童期までの一貫した子育て支援システムの構築や、家族の負担を軽減する在宅医療・福祉サービス、自立支援の仕組みづくりなどが進められています。

希望と活気にあふれ、多様な文化が育まれるまちづくり

聖籠町は、若い世代が将来に希望を持って住み続け、シニア世代が健康で活躍できる環境づくりを進め、多世代が共生する活気あるまちづくりを目指しています。

また、性別や国籍に関係なく、多様な文化や価値観を互いに理解し、誰もが自分らしく生きられる多文化共生のまちを理想としています。

具体的な数値目標

「第5次聖籠町総合計画」では、上記の目標を達成するために具体的な数値目標を設定し、計画の効果の検証を予定しています。一部を抜粋して紹介するので、詳しくは「第5次聖籠町総合計画」をご覧ください。

目標項目

現況値

目標値

今後もこの地域で子育てをしたいと思う親の割合 

66.2%(2019年度)

70%(2025年度)

働く、学ぶ、地域で活動することへの関わりが少ない高齢者の割合

21.8%(2017年度)

10%以下(2025年度)

地域における防災訓練の参加人数 

1,881人(2019年度)

2,000人(2025年度)

登下校の安全確保を示す防犯カメラ設置箇所

4箇所(2019年度)

27箇所(2025年度)

町循環バス利用者数 

33,530人(2019年度)

60,000人(2025年度)

新規就農者の確保 

-(2019年度)

6人(2025年度)

観光農園入客数

74,300 人(2019年度)

83,000人(2025年度)

新潟東港工業地帯等への設備投資数(5年間累計) 

37件(2015年〜2019年)

40件(2021年〜2025年)

参考)「第5次聖籠町総合計画」

新潟県聖籠町の空き家状況と行政対策

聖籠町は、2014年に制定した「聖籠町空き家等の適正管理に関する条例」に基づき、管理が行き届いていない空き家の所有者に対して助言や指導を行っています。

空き家の利活用を促進するための空き家バンク制度の創設、空き家の除去費用の補助など、問題解決に向けた取り組みも積極的に進めてきました。現在の聖籠町の人口動向や空き家状況、実施している支援や対策について見ていきましょう。

人口と世帯数の推移

聖籠町によるオープンデータ、令和2年10月の国勢調査によると、聖籠町の人口はこの30年間でゆるやかに増加していることが分かります。

特に外国人の転入が増え、2010年には43名だった外国人転入者数が2020年には277名に達しました。新しい住民の増加により、今後空き家の利活用が進む可能性が期待されています。

人口

世帯数

平成年(2010年)

13,724人

3,950世帯

平成年(2015年)

14,040人

4,262世帯

令和2年(2020年)

14,259人

4,804世帯

令和6年(2024年10月)

13,980人

5,126世帯

 

現在の空き家状況

聖籠町の空き家件数は、年々増加傾向にあります。聖籠町では、空き家に関する施策目標として以下を掲げています。

目標項目

現況値(年度)

目標値(2025)

特定空家等解消件数 

8件(2015年〜2019年)

10件(2020年〜2024年)

空家等の活用件数

11件(2015年〜2019年)

15件(2020年〜2024年)

参考)「第5次聖籠町総合計画」

行政の対応&補助金について

聖籠町では、空き家バンクを通じて売却可能な物件情報を提供するとともに、空き家所有者が専門家から無料で相談を受けられる「空き家等活用コンサルティング」を実施しています。

問題解決の第一歩をサポートするために、空き家に関する法律や引き継ぎの選択肢を分かりやすくまとめた「空き家のはなし(パンフレット)」が公開されているので、ぜひご覧ください。

聖籠町では、空き家の所有者や購入を検討する方々に向け、さまざまな補助金制度も整備されています。管理不全と認定された空き家の所有者には、除去費用の一部を補助する制度があり、「更地なら売却できそうだが、費用の負担が心配」という方は、一度相談してみましょう。

新たに婚姻した世帯には、住宅取得やリフォーム、賃貸契約、引越しにかかる経費の一部が補助されます。詳しくは「聖籠町結婚新生活支援補助金」をご確認ください。

まとめ | 新潟県聖籠町の不動産売却は新潟不動産買取センターへ

この記事では、聖籠町の不動産売却における価格傾向とまちの取り組みについてご紹介しました。

聖籠町の人口が安定している背景には、住民目線での行政サービスの充実やまちの未来を見据えた長期計画があり、住民と行政の信頼関係の強さがうかがえます。不動産を売却したい方、購入したい方にとって、安心してバックアップを受けられる環境が整っていることは確かです。

新潟県内で不動産の売却を検討している方は「新潟県不動産買取センター」にご相談ください。「新潟県不動産買取センター」では、新潟県内の不動産に精通した複数の企業が連携して運営しており、土地や住宅をはじめとした幅広い物件の買取実績があります。

無料の一括査定サービスを利用すれば、新潟県内の不動産会社から複数の査定結果を得られ、比較検討できます。

査定は簡易なものから詳細なものまで段階的に行い、売却までの流れもサポートさせていただいております。売却の悩みを抱えている方は、ぜひ「新潟県不動 産買取センター」にご相談いただければ幸いです。

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