コラム

2024.06.05

新発田市の不動産売却価格傾向を解説!空き家の最新状況もご紹介

新発田市の不動産売却価格傾向を解説!空き家の最新状況もご紹介

新発田市は、自然豊かな環境と歴史的な風情が魅力のまちですが、不動産市場においても特徴的な価格傾向が見られます。

近年、都市部からの移住者や、地域の特色を求めるリモートワークの方々が増加する中で、新発田市の不動産市場はどのように変化しているのでしょうか。

特に注目されるのが、空き家の増加とその影響。この記事では、新発田市の不動産売却価格の最新傾向を詳しく解説するとともに、空き家問題の現状と対策についてもご紹介します。新発田市での不動産売却を検討している方や空き家を売却を検討している方はぜひご覧ください。

新発田市の土地価格傾向

新発田市の土地価格は、ここ数十年で大きな変化を遂げてきました。

バブル期の1998年に価格のピークを迎えましたが、それ以降は右肩下がりの状況が続いています。2024年の公示地価平均を見ると、ピーク時の4割以下にまで値が下がってしまっています。

しかし、ここ最近の動向を見ると、少しずつ明るい兆しが見えてきています。具体的には新発田市の土地価格には、以下のような兆候が見られます。

  • 近年の下落率は1%前後と、以前に比べてかなり縮小傾向にある
  • 住宅地の下落率は商業地よりも小さく、比較的価格が安定している
  • 県内の他の都市と比べても、下落率は小さいほうに入る

 

こうした状況を踏まえると、新発田市で不動産を持っている人にとっては、今がチャンスかもしれません。下落傾向はまだ続いていますが、そのスピードはだいぶ緩やかになってきました。今のうちに売却すれば、それなりに満足のいく条件で手放せるはずです。

逆に、これから不動産の購入を考えている人にとっても、新発田市は非常に魅力的に映るでしょう。地価は下がり気味ですが、その一方で新発田市には、生活する上で以下のような嬉しい特徴があるからです。

  • 上越新幹線の停車駅があり、県内外へのアクセスが便利
  • 高速道路も整備されていて、車での移動もスムーズ
  • 海や山など、豊かな自然に恵まれた環境
  • 落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと暮らせる

 

ポイントは、地価の割には利便性や住環境が良いところ。比較的お手頃な価格で不動産を買っておけば、長い目で見た時にお得な投資になるかもしれません。

新発田市の土地価格の変動が大きい地域を紹介

新発田市のなかでも土地価格が大きく上昇している地域と、地価が下がり気味な地域が存在します。ここでは地価が上昇傾向にある地域ランキングトップ3と、地価下落傾向にある地域の上位3を紹介します。(2024年4月現在)

まずは地価上昇トップ3地域を見てみましょう。

1位:舟入町2丁目

【地価変動率】 +1.30 % 【地価】 3万9100円/m2 【坪単価】12万9256円/坪

2位:東新町1丁目
【地価変動率】+0.82% 【地価】3万6800円/m2 【坪単価】12万1652円/坪 

3位:富塚町1丁目
【地価変動率】+0.51% 【地価】3万9400円/m2 【坪単価】13万0247円/坪

一方で地価下落の大きかった地域もあり、以下が地価下落傾向にある地域の上位3です。

1位:乙次字西手428番外
【地価変動率】 -2.48% 【地価】1万5700円/m2 【坪単価】5万1900円/坪

2位:大手町1-6-3
【地価変動率】 -2.01% 【地価】11万3057円/m2 【坪単価】3万4200円/坪

3位:下中ノ目字村中747番
【地価変動率】 -1.45% 【地価】 2万2479円/m2  【坪単価】6800円/坪

このように新発田市内でも地域によって地価動向には開きがあり、値上がりや値下がりが顕著な地域が存在します。

売却を検討する際には価格の動向を確認し、最適なタイミングを探り、状況に応じた価格設定をする必要がありそうです。

新発田市現状の空き家状況

新発田市では、近年の人口減少や高齢化の進行に伴い、空き家が増加傾向にあります。令和5年1月末時点の調査で、市内全域の管理されていない空き家は1,235軒、特定空き家(管理不全空き家)は60軒に上ることがわかりました。

全国的に見ても、適切な管理がされていない空き家が地域住民の生活環境に悪影響を及ぼすことが問題視されています。新発田市でも同様の状況が見られるようになったため、平成25年4月に「新発田市空き家等の適正管理に関する条例」を施行し、空き家対策に乗り出しました。

その後、国の「空家等対策の推進に関する特別措置法」の改正を受け、市の条例も令和6年3月に改正されています。この改正により、空き家所有者の適切な管理責任がより明確化されました。

市としては、所有者に対し空き家の適正管理を呼びかけるとともに、空き家の発生抑制や利活用促進にも力を入れていく方針です。増加の一途をたどる空き家を、今後どのように減らしていくかが大きな課題となっています。

新発田市の空き家問題は深刻化しつつあり、早期の対策が求められる中、市のさらなる施策の充実が期待されます。

※参照:「新発田市議会会派代表質問・一般質問一覧要旨

※参照:「「新発田市空家等の適切な管理に関する条例」改正のお知らせ

新発田駅周辺地区の再開発事業

新発田駅周辺地区の再開発事業では、2023年度から2032年度までの概ね10年間の間に、新発田駅から西にのびる主要地方道新発田停車場線沿いに連なる商店街を中心に、その周辺を含む縦約1.9km、横約 1.3km のエリアを開発する計画が進められています。

この広範なエリアを対象に、複数の拠点開発や、エリア全体の魅力向上に向けた取り組みが予定されています。

新発田市の中心市街地活性化計画は、大きく分けると、以下の2つの柱で構成されていると言えます。

  1. 拠点開発:新発田駅東西や中央町地区での、マンションと商業・交流機能が一体となった複合施設の整備

  2. エリア全体の魅力向上:歩行者空間の整備、景観向上、回遊性の強化、空き店舗活用、商店街活性化など

 

駅近という便利な立地に、マンションと、暮らしを彩るさまざまな機能が一体となった、おしゃれな複合施設ができるわけです。

マンションの住民はもちろん、駅を利用する人や、近隣に住む人たちも、気軽に立ち寄れるカフェやレストラン、ちょっとした買い物ができる店舗が併設されます。図書館やコワーキングスペース、イベントスペースなどもあるので、学びや働く場所、交流の場としても活用できますね。

建物の外観もスタイリッシュで、周辺の景観とも調和したデザイン。駅前のシンボル的な存在になるでしょう。緑あふれるオープンスペースやベンチなども設けられ、思い思いの時間を過ごせる居心地の良い空間が生まれます。これまでの単なるマンションとは一線を画す、暮らしの質を高める機能が詰まった、まさに「まちの顔」となるランドマークです。

住む人にとっては便利で快適な暮らしが実現でき、訪れる人にとっても魅力的で居心地の良い空間が広がります。新発田の新しいライフスタイルを提案する、未来志向の再開発プロジェクトと言えるでしょう。

具体的には、新発田駅の東西両側での再開発事業に加え、中央町地区でも複数の再開発事業が計画されています。これらの再開発事業では、マンションと商業・交流機能が一体となった複合施設の整備が想定されています。

また、これらの拠点開発と併せて、エリア内の回遊性を高めるための歩行者空間の整備や、景観の向上に向けた取り組みも進められます。歴史的な街並みを活かした「歴史のみち」や、新発田川沿いの「水のみち」など、テーマ性を持たせた回遊ルートの形成も図られます。

さらに、空き店舗の活用促進や、商店街の活性化に向けた支援なども、エリア全体の魅力向上につながる取り組みとして位置づけられています。

新発田駅周辺地区が広く再開発され、人が集まる総合施設の建設が予定されていることにより、今後新発田駅周辺の需要が高まり土地の価格が上昇する可能性があるでしょう。

※参照:「新発田市市街地総合再生基本計画

土地価格の動きから考える空き家売却のタイミング

土地価格は常に変動するため、いつのタイミングで空き家を売却すべきか悩む方は多いでしょう。

そこで、ここからは土地価格の動きから考える、空き家売却のタイミングについて解説していきます。

地価上昇傾向の地域で売却を検討するメリット

地価が上昇している地域では、空き家の売却価格も同様に上がっていくことが期待できます。こうした地域で売却を検討する場合、少し待ってみるのも一つの手です。

時間とともに資産価値が高まり、より高い価格で売却できる可能性があるからです。ただし、あまり長く待ちすぎると、市場の変動によっては逆に価格が下がってしまうリスクもあるので注意が必要です。

地価下降傾向の地域で早めの売却を考えるポイント

地価が下降傾向にある地域では、空き家の売却価格も下がっていく可能性が高いです。そのため、売却を考えているなら、なるべく早めに行動に移すことをおすすめします。

時間が経てば経つほど、売却価格が下がってしまうかもしれません。ただ、焦りすぎるのも禁物です。少し時間をかけて、適切な価格設定と買主探しを行うことが大切です。

空き家を抱えるデメリット

空き家を持っているとどんな不都合があるのでしょうか。実は、放っておくだけで、予想以上にいろいろな問題が生じてくるものです。ここでは、空き家を抱えることで起こりうるデメリットを3つ紹介します。

管理にお金と手間がかかるようになる

空き家は、そのままにしておくと、草木が伸び放題になったり、建物の傷みが早まったりします。

定期的に維持・管理を行わないと、あっという間に住めない状態になってしまうこともあります。しかし、管理のために業者に依頼すれば費用がかかりますし、自分で行うとなると時間と労力を割かなければなりません。思った以上に、お金と手間が必要になってくるでしょう。

老朽化が進むと資産価値がどんどん下がる

空き家の老朽化が進むと、その資産価値は下がる一方です。傷みが目立つ家は、見た目が悪いだけでなく、安全面でも問題があります。

そのような物件は、売却しようと思ってもなかなか買い手がつかず、仮に売れたとしても思うような価格にはならないかもしれません。早めのメンテナンスを怠ると、資産としての価値をどんどん失っていくリスクがあるのです。

固定資産税などの税負担が継続的に発生する

空き家であっても固定資産税は毎年発生します。住んでいないのに税金を払い続ける必要があるので、負担がかなり大きく感じる可能性があるでしょう。

また、空き家の所在地によっては、空き家に対する特別な税金が課されることもあります。利用していない資産にお金を払い続けるのは、経済的な負担になります。

空き家の売却方法の選び方

空き家を売却する際には、複数の方法があります。ここでは、主な売却方法の違いやメリット・デメリットを紹介し、自分に合った最適な方法を選ぶポイントをお話しします。

仲介と買取の違いと特徴を理解しよう

空き家の売却方法には、主に「仲介」と「買取」の2つがあります。

仲介は、不動産会社が売主と買主の間に立ち、売買契約の成立を目指す方法です。不動産会社が広告を出し、買主を探すので、売主は多くの手間をかけずに済みます。

一方、買取は、不動産会社自身が売主から空き家を直接購入する方法です。売主は不動産会社と直接交渉を行い、合意された価格で売却します。

つまり、仲介では不動産会社が仲介者として間に立つのに対し、買取では不動産会社が直接の買主となる点が大きな違いです。

それぞれのメリットとデメリットを比較

以下の表で、「仲介」と「買取」のメリット・デメリットを簡単にまとめてみました。

売却方法

メリット

デメリット

仲介

高値売却の可能性あり

売却までに時間がかかる場合あり

買取

すぐに現金化できる

買取価格が割安になりがち

 

買取を選べば、空き家の現金化が比較的スムーズにできます。ただし、買取価格は仲介よりも割安になるケースが多く、できる限り高値で売りたい場合は向いていません。

自分に合ったベストな売却方法を選ぼう

このように仲介と買取にはメリット・デメリットがあります。早期売却を最優先するのか、できるだけ高値で売りたいのか、自分の状況に合わせて適切な方法を選ぶことが重要です。

売却を検討する際は、複数の不動産会社に相談して情報を収集し、じっくり比較検討することをおすすめします。

まとめ | 新発田市の不動産売却は新潟不動産買取センターへ

新発田市の不動産価格と空き家の売却について解説した記事をまとめると次のようになります。

新発田市の不動産価格は、バブル期をピークに右肩下がりで推移してきましたが、近年は下落率が縮小し、比較的安定しつつあります。一方で、人口減少や高齢化による空き家の増加が課題となっています。

空き家を売却する方法には、不動産会社に仲介してもらう方法と、直接買い取ってもらう方法の2つがあります。仲介は高値売却の可能性がある一方、買取は即金化できるメリットがあります。

空き家の管理には手間とコストがかかるため、長期的に放置するのは得策ではありません。売却を検討する際は、地域の不動産価格の動向を見極め、自分の状況に合わせて仲介か買取かを選ぶことが重要です。

新潟県内で不動産の売却を検討している方は「新潟県不動産買取センター」にご相談ください。「新潟県不動産買取センター」では、新潟県内の不動産に精通した複数の企業が連携して運営しており、土地や住宅をはじめとした幅広い物件の買取実績があります。

無料の一括査定サービスを利用すれば、新潟県内の不動産会社から複数の査定結果を得られ、比較検討できます。査定は簡易なものから詳細なものまで段階的に行い、売却までの流れもサポートさせていただいております。売却の悩みを抱えている方は、ぜひ「新潟県不動産買取センター」にご相談いただければ幸いです。

▼不動産の一括査定はこちら

https://niigata-kaitori.com/assessment/

▼不動産の出張相談はこちら

https://niigata-kaitori.com/consultation/

 

 

pagetop

無料不動産一括査定!