五泉市の不動産・空き家を売却したい方へ|価格傾向や行政サポートを紹介
新潟県のほぼ中央部に位置し、豊かな自然に恵まれた五泉市。
このまちで不動産や空き家の売却を検討している方にとって、不動産市場の動向や適切なタイミングを知ることは重要です。また、五泉市独自の空き家対策制度を活用することで、より適切な選択が可能になります。
この記事では、以下3つのテーマについて詳しくご紹介します。
- 五泉市における最近の土地価格の傾向
- 五泉市の空き家の現状とその対策
- 不動産売却や空き家活用をサポートする制度
記事を通じて、五泉市の不動産市場や空き家対策に関する理解を深め、自信を持って次のステップに進むための参考にしていただければ幸いです。
新潟県五泉市のまちの特徴
四季折々の美しい風景を見せる自然豊かな五泉市。
菅名岳や大蔵山といった雄大な山々に囲まれ、阿賀野川や早出川が流れるこの地域には、自然の息吹と共に穏やかな生活が広がっています。そんな五泉市には、訪れる人々を魅了するだけでなく、地域住民にとっても誇りとなる魅力的な地域資源がたくさんあります。
ここでは、不動産を売却する前に知っておきたい五泉市の自然環境や地域の特性、自治体が進める取り組みについてご紹介します。
婦人ニット生産高が日本一の「五泉ニット」
五泉市は古くから絹織物の産地として名を馳せ、「塩瀬羽二重(しおぜはぶたえ)」などの高品質な絹製品を生み出してきました。戦後になると、新たな産業としてニット生産が発展し、現在では全国的にも知られるニット産地へと成長しています。
「五泉ニット」はブランド化が進められ、地域の特色を生かした製品が高く評価されています。毎年11月に開催される「五泉ニットフェス」では、市内の工場が一般公開されるオープンファクトリーや展示販売イベントが行われ、多くの来場者を楽しませてくれます。
5つの柱からなる子育てサポートが充実
五泉市は、「安心して子育てができるまちづくり:にこサポ」を進め、「妊娠・出産」「医療・健診・セミナー」「子育て環境」「学びの環境」「くらしの環境」の5つの柱を掲げながら充実したサポート体制を整えています。この取り組みは、子どもを育てやすい環境をつくるだけでなく、地域全体で子育てを応援する温かいまちづくりを推進しています。
市内の協賛店で特典が受けられる「ごせん子育て応援にこにこパスポート」も交付。日常の買い物やサービスで家族の負担を軽減し、子育て世帯に笑顔を届ける仕組みとして、多くの家庭から支持されています。
さらに、新婚世帯や子育て世帯が市内で住宅を取得して居住する場合、最大150万円の補助が受けられる制度もあります。夢のマイホームを手に入れるチャンスを広げ、安心して暮らせる住環境が整っています。
まちを彩る四季の花々と特産品
五泉市は、豊富な水資源によって生まれる農業や観光資源も魅力です。
特に有名なのが、五泉市が切花出荷量で全国一位を記録するチューリップです。春の「五泉市チューリップまつり」には、県内外から多くの観光客が訪れます。また、五泉市の村松公園は「さくら名所100選」に選ばれるほど美しい桜の名所です。
さらに、五泉市は農産物の宝庫でもあります。
一押しは「五泉三美人」と称される里芋、レンコン、やわ肌ねぎ。中でも、ブランド里芋の「帛乙女(きぬおとめ)」は、その品質の高さから国の指定産地にも認定され、五泉市の農業を代表する一品として広く知られています。
新潟市へのアクセス良好。通勤率は29%
平成27年の国勢調査によると、五泉市から新潟市への通勤率は29%。多くの人々が新潟市と五泉市を行き来しています。
五泉市から新潟市までは車で約30分。主要道路が整備され、スムーズな移動が可能なため、都市部へのアクセスは良好です。この利便性は、新潟市内で働きながら自然豊かな環境で暮らせる、理想のライフスタイルを実現する大きな魅力となっています。
新潟県五泉市の最近の土地価格傾向
五泉市の基準地価は、およそ30年間下落傾向が続き、現在も緩やかな下降が見られます。この傾向が大きく変わる兆しは見られないため、不動産売却をお考えの方には、早めの売却をおすすめします。
2024年の新潟県地価調査結果をもとに、特に価格の上昇・下落が顕著な地点を見ていきましょう。
五泉市内で土地価格が上昇している地点はなし
五泉市内で土地価格がプラスに転じているのは、五泉駅からほど近い「駅前」と「緑町」のみ。
とはいえ、土地価格の変動率は0.0%と横ばいであり、空き家の売却を検討している方にとっては厳しい状況が続いています。
地点 |
地価変動率 |
地価 |
坪単価 |
駅前1-6-4 |
+0.00% |
3万0100 円/ m2 |
9万9504 円/坪 |
緑町4-49 |
+0.00% |
2万4600 円/ m2 |
8万1322 円/坪 |
しかし、市の取り組みや施策が進むことで、今後状況が改善する可能性もあります。
現状を踏まえつつ、変化を見据えながら柔軟に対応することが大切です。
五泉市内で土地価格が下落している3地点
五泉市内で土地価格が下落傾向にある3つのポイントは、いずれも五泉市の南部に位置する「村松エリア」に集中しています。2006年に五泉市と合併した旧村松町にあたり、五泉駅などがある市の中心エリアから約5km離れています。
順位 |
地点 |
地価変動率 |
地価 |
坪単価 |
1位 |
村松字四ツ屋丁乙147番19 |
-2.42% |
1万6100円/ m2 |
5万3223円/坪 |
2位 |
村松字愛宕原甲2470番1 |
-2.20% |
1万7800円/ m2 |
5万8842円/坪 |
3位 |
村松字根木町乙621番1 |
-2.11% |
1万8600円/ m2 |
6万1487円/坪 |
駅からは少し距離がありますが、小中学校が近く、地域の子育て環境が整っています。
また、桜の名所として知られる「村松公園」が身近にあることで、春夏秋冬の景観を楽しめます。豊かな自然の中でのびのびと子育てをしたいと考えている子育て世帯の方には、特におすすめしたいエリアです。
新潟県五泉市の再開発情報
五泉市では都市再生整備計画として、「五泉駅周辺整備計画」を進めています。
五泉市のまちの機能を充実させ、環境整備などの課題を解決することで、活力あるまちづくりを推進していくことが目標です。
交通機能と利便性の向上
五泉駅周辺地区では、交通機能の改善と利便性向上を目的とした整備が進行中です。
公共交通の結節点としての役割を強化し、歩行者や自転車が利用しやすい環境を目指しています。旧蒲原鉄道敷地を活用した新たな道路の整備や、バリアフリー対応の五泉中央連絡橋の再整備計画もその一つです。また、駅前広場の整備による自動車転回スペースや歩行空間の拡幅により、医療機関や役場、商業施設などへのアクセス向上を図ります。
地域福祉機能の強化と子育て支援の拡充
地域の高齢化に対応するため、福祉施設の整備が進められています。
五泉駅南側に地域包括支援センターや障がい者基幹相談支援センターを新設し、利便性を高めた福祉機能の拠点を構築。子育て世代を対象とした学童クラブや子ども広場の整備も計画され、世代を問わず楽しめる空間づくりが進められています。
中心市街地の活性化と商業機能の再生
五泉駅北側の商店街エリアでは、空き店舗の増加や商業活動の低迷が課題です。再開発計画では、歩行者が楽しめるまちづくりを目指し、商業店舗の活性化に取り組んでいます。
旧蒲原鉄道敷地の有効活用や、歩車共存の安全な道路空間の整備を通じて、人々が集い、滞在しやすい魅力的な中心市街地を創出。これにより、商業機能を再生し、地域経済の活性化を図ります。
新潟県五泉市の空き家状況と行政対策
五泉市は、2022年度から2026年度を計画期間とし、「第2次五泉市空家等対策計画 」に取り組んでいます。
現在の五泉市の人口動向や空き家状況、実施している支援や対策についてご紹介します。
人口と世帯数の推移
五泉市の人口が減少傾向にある一方で、外国人住民の転入が増加しています。
2020年には外国人住民の数が472人に達し、2015年と比較して約3倍に増加。この新しい住民の増加は、地域社会に新たな活力をもたらしています。
【五泉市の人口推移】 | ||
年 |
人口 |
世帯数 |
平成27年(2015年) |
51,404人 |
16,945世帯 |
令和2年(2020年) |
47,625人 |
17,021世帯 |
令和6年11月(2024年) |
45,760人 |
19,101世帯 |
また、人口は減少しているものの、世帯数は増加傾向にあります。2015年の16,945世帯から、2024年には19,097世帯に増加。これは、単身世帯の増加や家族構成の変化によるものと考えられます。
新たな住民の受け入れや空き家の利活用が進められることで、地域活性化が期待されています。
現在の空き家状況
2018年時点で五泉市内の住宅総数は18,570戸あり、そのうち2,030戸が空き家となっています。空き家率は全体の10.9%を占め、約9軒に1軒が空き家という状況です。
深刻なのが、空き家に関する苦情の増加です。2018年度には42件だった苦情件数が、2021年には約2倍の87件に増加。
五泉市では、このような現状を踏まえ、空き家の適切な管理や活用を促進し、地域の安心・安全な環境づくりに向けた取り組みが求められています。
行政の対応&補助金について
五泉市では、増加する空き家問題への対策として、さまざまな取り組みを実施するとともに、移住・定住を促進するための施策を展開しています。
ここでは、4つの施策内容をご紹介します。
五泉市ファミリー住まいる事業 住宅取得補助金
転入や多世代同居を希望する新婚世帯や子育て世帯を対象に、住宅取得の経費を一部助成します。新築住宅だけでなく、中古住宅や分譲共同住宅の購入も補助対象となり、さまざまなニーズに応えてくれる制度です。
補助金額は、交付申請日から起算して5年以内に他市町村から五泉市へ転入(住民異動)した世帯を対象とした「ウェルカムファミリー住まいる事業」で最大150万円。2世帯住宅や子育て世帯のように多世代同居している家族を対象とした「グランドファミリー住まいる事業」では、最大80万円となります。
五泉市住宅リフォーム事業補助金
若い世代の定住促進と経済対策として、住宅リフォーム費用の一部を補助する制度です。
新婚世帯や子育て世帯には最大20万円、それ以外の世帯には最大10万円が支給されます。この補助金を活用することで、空き家の改修や住みやすい環境へのリフォームが可能となり、安心して定住できる住まいづくりを後押しします。
空き家バンク
五泉市では、空き家バンクの運営を通じて、住宅の老朽化防止や地域の生活環境保全を図りながら、UJIターンによる移住を促進しています。
不動産業者が手続きをサポートしてくれるため、安心して売買取引を進めることができます。空き家を活用した新生活のスタートにも最適です。
五泉市移住定住支援サイト「五泉にきなせや!」
移住や定住を検討している方に向けた情報発信を行っている、五泉市の移住定住支援サイト「五泉にきなせや!」。
このサイトでは、五泉市の魅力や移住支援制度、地元企業情報、子育て環境、移住者のインタビュー、イベント情報などを発信しています。五泉市では一泊二日の移住体験モデルツアーが実施されているため、転居前に五泉市の暮らしをリアルに体験することも可能です。
まとめ | 新潟県五泉市の不動産売却は新潟県不動産買取センターへ
この記事では、五泉市における不動産売却の価格傾向や、地域の取り組みについてご紹介しました。
五泉市の土地価格は全体的に下落傾向にあるものの、新潟市へのアクセスの良さや、自然豊かな環境が魅力です。四季折々の美しい風景を楽しみながら、ゆったりとした暮らしを求める方には、理想的なエリアと言えるでしょう。
新潟県内で不動産の売却を検討している方は「新潟県不動産買取センター」にご相談ください。「新潟県不動産買取センター」では、新潟県内の不動産に精通した複数の企業が連携して運営しており、土地や住宅をはじめとした幅広い物件の買取実績があります。
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